Cannondale Slice RS Black Inc フォークのベアリング圧入

Cannondale Slice RS Black Incの組み立てはまずフォークのベアリングの圧入から始めます。


通常のロードバイクとは異なり、Slice RSはヘッドチューブにベアリングを入れてフォークコラムを挿入するのではなく、フォークにベアリングを圧入してからフレームに中空ボルトで固定する特殊な構造となっています。写真左のベアリングをフォークの穴に圧入します。


マニュアルの図解で見るとこのような感じ。上下の緑のパーツが中空ボルト。フォークとフレームの間には上下とも図中右のワッシャーを挟みます。この図だと上だけに入れるようにも見えますが、下側にもちゃんと入れないと1mm程度の隙間ができるので忘れずに入れましょう。


というわけでまずは圧入します。マニュアルにはロックタイトを塗るように記載がありますが無視してデュラエースグリスを塗ります(自己責任)。


ベアリングの圧入にはKF281という専用工具が必要なのですが入手方法がわかりません。スペアパーツはWebで検索すると販売しているショップが見つかりますが、この圧入工具だけは見つかりませんでした。BB用の圧入工具は手持ちがあるのですが、直径が大きすぎてフォークと干渉してしまうので使えず。

仕方がないので、近所のホームセンターでボルト、ナット、ワッシャーを買ってきて代用することにします。ベアリングの外形は37mmなので37mmのワッシャーがあればスムーズに圧入できます。また、37mmのベアリングはTREKのBB90のベアリングと同じ直径なので、BB90用のベアリングを圧入工具の一部として使用することもできます。

車の整備用に買ってあったソケットレンチと大型のモンキーレンチでしっかり力を入れて締め込んでいきます。斜めに入ってしまうとまずいので、まっすぐ入るように数回繰り返してどうにかこうにか圧入完了。途中で外れたモンキーレンチがぶつかって塗装が一部禿げたのは内緒です。


で、これが圧入できたところ。向きにどの程度の意味があるのかは分かりませんが逆らう理由もないので、マニュアルの指示にしたがってベアリングのシールの赤い面がそれぞれ上側、下側になるように圧入しました。

次回はフォークをフレームに取り付けます。

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